資源循環領域

資源を捨てずに循環させる

まだ活用できる資源を、生かしきる

地球規模で環境保護が求められる今、産業廃棄物の適正処理・リサイクルは、重要な社会課題です。サニックスホールディングス環境資源開発事業部では、廃プラスチックの燃料化リサイクルや、食品工場などから排出される廃液の浄化・リサイクルなど、次世代の地球環境を考慮した事業を通じて、循環型社会の構築を図っています。

資源循環領域における強み

  1. 廃プラスチックの燃料化による、特徴的な資源循環型発電モデル(非化石電源)

  2. 全国15ヵ所の廃プラスチック中間処理工場網による、廃プラスチックの収集体制

  3. 有機・無機廃液を処理する施設としては、国内最大規模の廃液処理施設を所有

  4. 実績に裏付けされた高い燃料化・リサイクル処理技術

環境資源開発事業
(サニックスホールディングス)

主な商品とサービスの紹介

  • 廃プラスチックの燃料化
    産業廃棄物系プラスチックを燃料化するプラスチック資源開発工場を、全国各地に14拠点展開。大きさや形が様々な廃プラスチックを細かく破砕することにより、石油・石炭などの代替燃料として活用するサーマルリサイクルを推進しています。
  • 資源循環型発電システム
    プラスチック資源開発工場で燃料化したプラスチックを、発電施設のエネルギー源として利用。石炭と比べ、発熱量が高く、CO2排出量や焼却灰発生量が少なくて済むことから、環境負荷が低く、付加価値の高い電気を供給することが可能です。

    時代の要請に応え、1994年に産業廃棄物処理事業に進出したサニックスグループ。その運営過程で、プラスチックの燃焼カロリーの高さに注目。それまで単純に焼却・埋立処分されていたプラスチックをエネルギーに変える資源循環型発電事業に進出しました。現在、全国15ヵ所の工場にて廃プラスチックの燃料化加工が行われ、それらはサニックスエナジー苫小牧発電所「北海道・サニックス子会社」(以下、苫小牧発電所)などで発電用燃料として活用されています。なお苫小牧発電所は、プラスチック専焼という他に類のない発電所として注目されており、発電出力は、一般世帯の約2万4千世帯分に相当します。

    POINT

    これまでおこなったプラスチック処理量

    620 万t

    POINT

    これまでの苫小牧発電所発電量

    530 万MWh

    2024年3月末現在

  • 廃液の浄化処理・リサイクル
    外食店舗や食品工場などから排出される有機廃液などを、大量に受け入れる体制を整えています。一連の処理工程により、高濃度の汚濁成分を99%以上除去する能力を有し、油分や脱水汚泥の燃料化リサイクルも推進しています。
    POINT

    これまでおこなった廃液処理量

    260 万t

    2024年3月末現在

  • 廃棄物に関する業務を一元管理できるシステムの販売
    廃棄関連業務をサポートするシステム「一元くんシリーズ」を販売しています。排出事業者向けの「環境エース一元くん」、収集運搬業者向けの「収運エース一元くん」、処理業者向けの「産廃エース一元くん」の3つをラインナップしています。廃棄にまつわるコスト適正化のみならず、お客さまの廃棄物関連業務の負荷軽減、コンプライアンス遵守も支援します。

資源循環型発電事業の仕事の流れ

全国15ヵ所のプラスチック資源開発工場から、メーカーなどの製造工場で排出される廃プラスチックを、処理手数料とともに回収し、廃プラスチック燃料に加工処理してサニックスエナジー苫小牧発電所(以下、苫小牧発電所)などに供給します。その後、苫小牧発電所において、廃プラスチック燃料を利用して発電し、取引先に売電を行っています。

廃液処理事業の仕事の流れ

食品・飲料工場から排出される廃液を回収します。回収した廃液は北九州市のひびき工場で、微生物処理などを行い浄化させます。浄化後は適切な処理をしたうえで、下水への放流や再利用・燃料化などを行っています。

新電力事業
(サニックス資源開発グループ)

省エネ、創エネ、蓄エネ、そして非化石エネルギーの選択など、エネルギーとの向き合い方が今、多様化しています。電力小売自由化を経て、「電力会社は選ぶ時代」も定着してきました。サニックスホールディングス環境資源開発事業部は、新電力事業(電力小売)を中心とし、多様化する時代のニーズに応えるビジネスを展開・創出しています。

主な商品とサービスの紹介

  • 電力小売
    サニックスグループで販売・施工した太陽光発電および、グループ会社で運営するリサイクル発電を基盤とするベース電源を有することを強みにして、電力調達のコストダウンを実現。一般家庭のほか、店舗や工場、事務所など法人向けにもより低価格な電力供給を行っています。
  • 電力供給エリアと一貫体制
    事業所向けから家庭向けまで、全国の9電力会社管内※において、電力供給が可能となっており、また、なるべく低価格な電気を提供するため、電源調達・需給管理・企画提案・営業活動を一貫して社内人材で行っています。
    ※北海道、東北、東京、北陸、中部、関西、中国、四国、九州電力管内